パンができるまで
-
1中種づくり
最初の工程はパンの生地のもととなる中種づくり。まずは使用する小麦粉の一部(全体の50%以上)に水やパン酵母を加え、大型のミキサーでしっかりと混ぜ合わせます。小麦特有のタンパク質「グルテン」は水と一緒にこねられると弾力をもつようになり、パンのもつモチッした食感を生み出します。
-
2一次発酵
十分にこねられた中種を発酵させる工程です。適切な温度と湿度を保ちながら中種を数時間休ませます。このとき中種に含まれる糖類をパン酵母が分解し、炭酸ガスが発生します。この炭酸ガスが中種をふくらませるうえで非常に重要な役割を果たしています。おいしいパンをつくるためには、この「休ませる」という工程は欠かせません。
-
3生地づくり
しっかりと休ませた中種に小麦粉・食塩・砂糖・油脂といった残りの材料を加えて再度ミキサーでこねていきます。できあがった生地をさらに数十分休ませることで、ミキサーによって伸びた生地をもとの状態に戻します。
-
4分割・成型
生地をデバイダーという機械で一定の大きさに切り分けていきます。そのあと、ラウンダーという機械を使って生地を丸めていきます。生地に含まれるグルテンは生地をカットすると傷んでしまいますので、そのままの状態では生地が炭酸ガスを保ち続けることができません。ラウンダーで丸めるという工程には、炭酸ガスを逃がさないようにするという役割もあります。
-
5焼成
成型後に最終発酵させた生地をいよいよ焼いていきます。生地を加熱することで中に含まれている炭酸ガスが膨張し、生地全体がふくらみます。当社で使用しているオーブンはトンネルのようになっており、コンベヤに乗せて生地を通過させることで均一に熱を加えることができるだけでなく、生産ラインを止めずに次々にパンを焼くことができるというメリットがあります。
-
6冷却・包装
クーリングタワーと呼ばれる装置で焼きあがったパンを少しずつ冷ましていきます。適温にしたあと、焼き色やムラを厳重にチェック。問題がなければ一つひとつ丁寧に包装し、商品の完成です。
-
7出荷
工場でつくられたパンは各営業所へ出荷され、営業所からお客様のもとへ配送されます。各工場から全国へ、毎日新鮮でおいしいパンをお届けしています。